消防危138号
平成27年6月12日
石油連盟会長
公益社団法人 全日本トラック協会会長
日本貨物運送協同組合連合会会長
日本危険物物流団体連絡協議会会長 殿
消防庁危険物保安室長
移動タンク貯蔵所における危険物移送等に係る事故防止対策の徹底について
平成27年6月6日午前5時半頃、岐阜県関市西神野の県道交差点でガソリンと軽油を合わせて約1万8,000L積載していたタンクローリーが横転し、ガソリン約6,000Lが流出する事故が発生しました(別添参照)。岐阜県の中濃消防組合消防本部は、火災のおそれがあったため、付近の住民4世帯に避難を呼びかける等の対応を行いました。
移動タンク貯蔵所による危険物の移送、車両による危険物の運搬中等の事故は、一度発生すると、国民の生命、身体及び財産に重大な危害を及ぼすおそれがあるほか、物流、交通等の社会生活への多大な影響が懸念されます。
移動タンク貯蔵所による危険物の移送中等の安全確保については、貴団体に対し、例年、移動タンク貯蔵所等に対する立入検査結果の公表等を通じてお願いをしているところです。
今般の事故を踏まえ、貴団体の加盟各社に対し、下記の事項について、さらなる徹底を周知していただくようお願いします。
記
1 危険物の移送等にあたり、道路交通法等の関係法令を遵守し、事故防止の徹底を図ること。
2 危険物の移送等において、危険物の流出事故等が発生した際は、速やかに消防機関に通報するとともに、被害拡大防止に努めること。