報道資料

平成27年5月29日

消防庁

 

平成26年中の石油コンビナート等特別防災区域内の特定事業所において発生した事故の概要の公表

 

消防庁では、毎年、石油コンビナート等特別防災区域内の特定事業所における事故の概要を取りまとめています。今般、平成26年中の事故概要を取りまとめたので公表します。

 

1 事故件数

○ 平成26年中の事故の総件数は253件で、前年(229)より24件増加しました。事故件数全体から地震及び津波による事故を除いた事故(以下「一般事故」という。)としては、これまでで最多となっています。(下図参照)

○ 事故の内訳は、火災104(前年82)、漏洩135(前年133)等となっています(別添表1-1参照)

○ 死傷者が発生した事故件数は、17(前年11)となっています(別添図9参照)

○ 発生状況別では、定常運転中での事故が約5割を占めています(別添表6-2参照)

発生要因別では、操作確認不十分等の人的要因が約4割、腐食等劣化等の物的要因が約5割を占めています(別添 表7-2参照)

2 通報状況

○ 一般事故発生時の通報状況は、事故の発見から通報までに30分以上を要した事故が75(29.6)と依然として高い割合を占めています(別添図12参照)

3 石油コンビナート等における事故防止の徹底

事故発生件数は、平成6年から増加傾向にあり、近年は毎年200件を超える事故が発生しています。

平成26年の大規模な事故としては、1月に三重県において死者5名、負傷者13名の事故、9月には愛知県において負傷者15名の事故が発生しました。事故防止は喫緊の課題となっています。

消防庁としては、関係省庁、関係業界団体、関係道府県及び消防機関等と協力して、引き続き事故防止対策の推進に取り組みます。

 

<資料>「石油コンビナート等特別防災区域の特定事業所における事故概要(平成26年中)(別添)

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