消防危第112号
平成22年5月28日
各都道府県消防防災主管部長
東京消防庁・各指定都市消防長 殿
消防庁危険物保安室長
平成21年中の危険物に係る事故の概要について
危険物施設における事故防止対策の推進につきまして、平素より御尽力を賜り感謝申し上げます。
さて、危険物に係る事故報告に基づき、「平成21年中の危険物に係る事故の概要」を別添のとおり取りまとめました。
平成21年中の危険物に係る事故件数は、693件(駿河湾を震源とする地震による5件を除く。前年729件*)であり、このうち危険物施設における火災及び流出事故件数は、火災事故が162件(前年176件*)、流出事故が360件(駿河湾を震源とする地震による1件を除く。前年384件*)で、合計522件(前年560件*)となっています。
危険物施設における火災及び流出事故件数は、平成19年の603件*をピークに、平成20年、平成21年ともに減少していますが、近年最も少なかった平成6年を中心とした5年間(平成4年から平成8年)の平均331件*の約1.6倍と、依然として高い水準にあります。
貴職におかれては、危険物に係る事故防止に関する取組みの推進のために、別添「事故の概要」を活用されるとともに、貴都道府県内の市町村に対しても、この旨周知されるようよろしくお願いいたします。
* 過去の事故件数についても、震度6弱以上の地震により発生した件数を除いている。